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    自動車の社会的費用


    宇沢 弘文 UZAWA Hirobumi      東京大学名誉教授 専攻/経済学
    1928年 鳥取県米子市生まれ
    1948年 第一高等学校理科乙類卒業
    1951年 東京大学理学部数学科卒業
    1956年 スタンフォード大学経済学部研究員
    1958年 スタンフォード大学経済学部助手
    1959年 スタンフォード大学経済学部助教授
    1960年 カリフォルニア大学バークレー校経済学部教授
    1961年 スタンフォード大学経済学部准教授
    1964年 シカゴ大学経済学部教授
    1968年 東京大学経済学部助教授
    1969年 東京大学経済学部教授
    1980年 東京大学経済学部長
    1989年 東京大学を定年退官、東京大学名誉教授。新潟大学経済学部教授に就任
    1994年 新潟大学退官、中央大学経済学部教授
    1999年 中央大学経済学部教授定年退職、中央大学経済研究所専任研究員、国際連合大学高等研究所特任教授
    2000年 中央大学研究開発機構教授
    2003年 同志社大学社会的共通資本研究センター所長
    2009年 慶友国際医療研究所社会的共通資本研究室長
    2014年 肺炎のため逝去

    海外旅行と大使館

    外国では、街でなにかあったときに、市民が巻き込まれてしむことがあるよね。市民に混ざって街にいたら、いっしょに殺されてしまう可能性もあるけど、大使館に逃げ込めば、だいたい安全で、助かる見込みがある。
    それからは僕も、外国に行くときには、大使館の所在地や電話番号を調べてから行くようにしたんだ。

    P 201

    自分の原点を象徴するモノや証を身近に置く

    本来の自分を見失ったときは、「原点に帰れ、原点に帰れ」とよく言われるよね。自分を見失ったときに、原点を探す旅をするのもいいけど、自分を見失わないようにするには、自分の原点を象徴する、目に見えるものや証を身のまわりに置いておくのが一番いいんだ。

    P 176

    貧は世界の福の神

    「貧は世界の福の神」ということわざがあるんだけど、貧乏のときには、一生懸命にがんばるから、それが福の神になって、あとで福がくるという意味なんだ。僕は80年以上生きてきて、いろいろな人を見ているけど、本当にその通りだと思うよ。貧乏のときはにはみんながんばるから、そのあと、よくなっていくんだ。

    P 151

    教行一致(きょうぎょういっち)

    天台宗には「教行一致」という言葉があって、教えと行いが一つになっていることが大事とされているんだ。それは、「知識」と「知恵」が両輪のごとくある状態のことななんだな。だから、「知識」と「知恵」のどちらか一方に偏らないで、中庸のところを目指すことが大事なんじゃないかな。

    P 54

    身口意三業(しんくいさんごう)

    僕ら行者は、「常行三昧(じょうぎょうざんまい)」(ひたすら歩いて、心の中で仏様を念じつつ、呼吸を整えながら、「身」と「口」と「意」の三つを一つにまとめる)という行をすることで、「身口意三業」を実践する。

    P 37

    先義後利(せんぎこうり)

    僕は、「先に義する者は栄える」という話を、ある百貨店の人にしたことがあるんだけど、その人から、「阿闍梨さん、それは大丸の社訓になってますよ」と言われたんだ。僕も知らなかったんだけど、大丸は「義を先にして利を後にする者は栄える」という「先義後利」という言葉を理念にしているそうだ。

    P 32

    先に利する者は必ず滅びる。先に義する者は栄える

    お金儲けをするなら、人間としての道理を先にしっかり実践して、それから初めてお金儲けをしましょう、という人のほうが、結局は繁盛する。「先に義する者は栄える」とは、そういうことにも通じるんだ。

    P 31

    知識よりも実践

    口先だけの知識で終わらせないためにも、なんでも自分でやってみて、実践できるようになることが大事なんだと思うよ。

    P 26

    自分で幸せな方向へ歩いていく

    空いてや状況にこだわらず、自分で幸せなほうへ歩いていく考えを持っていればいいんだよ。どんなときでも、まわりをコントロールしようとせず、自分に合った行動をしていけば、道が開けると思うし、毎日幸せに暮らせると思うよ。

    P 6

    今できることをやればいい


    酒井 雄哉 SAKAI Yusai      天台宗大阿闍梨・比叡山飯室谷不動堂長寿院住職
    1926年 大阪府生まれ
    1941年 慶應義塾商業学校に入学
    1944年 熊本県人吉の予科練に入隊
    1966年 比叡山延暦寺で得度
    1973年 千日回峰行を開始
    1980年 千日回峰行を満行。半年後に再び千日回峰行を開始。
    1987年 2度目の千日回峰行を満行。
    1995年 仏教伝道文化賞受賞
    2013年 逝去

    数息観

    集中力がつかみにくいなと思ったら、一つ、二つ・・・・・・と数えながら呼吸をしていくといいよね。数息観というんだけど、やっていくうちに落ち着いてきて、心がスッとしてくるんだよ。リズムに乗っちゃった人は、何度もずっと繰り返しちゃうくらい、集中力が高まってくるんだ。

    P 234

    身口意三業相応(しんくいさんごうそうおう):呼吸と心と体の一致

    行の最中に呼吸を正常にすると、体の動きがついてきて、体の動きがついてくると、心が穏やかになってくる。全部が一つになると、スーッと歩いていけるようになって、自然に集中力が高まって、無心になるっていう言葉で表現される状態になるんだな。

    P 232

    基本を大事に続ける、それは簡単なこと

    基本を大事にして、続けるということが大切なんだね。館が用によっては難しいかもわからないけど、難しい理論とか言葉はいらないんだな。ただ、それだけでスーッと生きていけばいいんだ。あれこれ頭で考えて計算して、難しく考えなくていいんだよ。だから、簡単なことなんだ。

    P 224

    自分の存在や今日を大切に生き切る

    要するにこだわらないで、一生懸命自分たちの楽しみを持って、自分の存在や今日を大切にするのが一番いいんじゃないのということだね。今こうしていても、とっとっとっと、今この瞬間はなくなっていっちゃうんだからな。そうやって見ていくと、細かい理屈をつけなくても、毎日毎日、ただ、それだけの、一日一生になっちゃうんだ。結局、それ以外にないんだから。

    P 223

    自分の原点を持ち、本線を歩く

    原点を持っていれば、自分を見失うこともないし、人生の本線に向かって歩いていける。それを生き方に発展させると、基本に生きるということになるんだ。それをはずしちゃったら、今まで背負ってたものがグワーッと放り出されて、とんてもないことになるよね。

    P 216

    心の操縦法

    だから、現実にとらわれることから離れなきゃならない。現実にとらわれすぎると、視点がくらついちゃうからね。現実にあまりとらわれなければ、「なるようにしかならない。じゃ、次へ行きましょうか」と心に余裕ができるんだ。それは、一つの心の操縦法かもしれないな。

    P 184

    人間フル回転で生きる

    やっぱり、長生きをしていればいろんなことに会うし、いろんな経験ができる。人間フル開店するべきだと思うな。ただ、ボケっとしてるのはもったいないけど、フル回転していれば、昔の歴史や、昔の知り合いにふれあって、新しいことを知ることだってできる。新しい楽しみができるよね。

    P 130

    一日が一生

    そうやって、僕も草鞋を脱いで元の姿に戻る時にね、「今日一日、ああいうふうにすればよかった」とか、「こうすればよかった」とわかって、また新しい人間が完成して、次の日に出かけていくんだ。
    やっぱり、イチニが一生じゃないかなぁ。今日の自分は、今日でおしまい。

    P 92

    とっさの瞬間に先に行けるかどうかが分かれ道

    行をしている最中に、「もう死んじゃうのとちがう?」と思ったことが何回もあるんだよ。そういう時でも、「やらなきゃならない、行くんだ!」と思ったら、前向きにものを考えてるから、不思議と行けちゃうんだよね。何でもやらなかったら、道は拓けない。

    P 46

    ムダなことなどひとつもない


    酒井 雄哉 SAKAI Yusai      天台宗大阿闍梨・比叡山飯室谷不動堂長寿院住職
    1926年 大阪府生まれ
    1941年 慶應義塾商業学校に入学
    1944年 熊本県人吉の予科練に入隊
    1966年 比叡山延暦寺で得度
    1973年 千日回峰行を開始
    1980年 千日回峰行を満行。半年後に再び千日回峰行を開始。
    1987年 2度目の千日回峰行を満行。
    1995年 仏教伝道文化賞受賞
    2013年 逝去

    出世のタイミング:周りから催促されるような状況がベスト

    けっきょくのところ、早くてもおそくても、みんなが得心できるようなものであるなら心配はない。みんなから催促されるような形でつかんだときの幸運こそ、本物なのである。

    P 198

    ただこの一念、つまり、ひたすらな思い

    けっきょくのところ重要なのは、現在の一念、つまりひたすらな思いよりほかにはなにもないということである。一念、一念と積みかさねていって、つまりはそれが一生となるのである。このことに思いつきさえすれば、ほかにいそがしいこともなく、さがしもとめることも必要なくなり、ただこの一念、つまり、ひたすらな思いを守って暮らすだけである。

    P 161

    判断の速さ:七呼吸のあいだに思案せよ

    こだわりなく、さわやかに、凛とした気持ちになっていれば、七呼吸のあいだに判断がつくものだ。落ちついて、ふっきれた気持ちになって思案するのである。

    P 143

    水増せば船高し:困難に出会ったら喜ぶべき

    たいへん困難なことに出会っても、気を転倒させないというくらいでは、まだまだ未熟な段階である。大きな変事に出会ったときは、おおいによろこび勇んでつき進むべきである。これはいってみれば、ひとつの段階を越えたところである。「水増せば船高し」(推移が上がれば船は高くなるように、人間も困難にぶつかるたびに大きく成長するものだ)というようなものである。

    P 141
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    1981年東京生まれ。静岡育ち。

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